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勝つためには手段を選ばない冷徹な弁護士、パティ・ヒューズ、彼女によって幸せな生活を失った新人弁護士エレン・パーソンズ。そこにあるのは真実とウソが錯そうする世界・・・。大手エネルギー会社の不正を軸に背後に潜む巨悪に挑む全米を震撼させたサスペンスドラマ。全13話

2009年 アメリカ

イントロダクション

とある一室で何者かと会話を交わすエレン・パーソンズ(ローズ・バーン)。片手で拳銃を弄んでいた彼女は、おもむろにその銃口を相手へ向ける。直後に響き渡る2発の銃声。いったい彼女は誰に対して、何の理由があって拳銃の引き金を引いたのか・・・?

時はさかのぼって6ヶ月前。婚約者デーヴィッドを殺害され、自らも暗殺者に殺されかけたエレンは、再びパティ・ヒューズ(グレン・クローズ)の法律事務所で働いていた。だが、その裏で彼女はパティの違法行為を捜査するFBIへ協力。自分に暗殺者を差し向けた張本人がパティだと信じるエレンは、彼女を失脚させるべく虎視眈々と機会を狙っていたのだ。そればかりか、デーヴィッド殺害を指示したフロビシャーに対する報復まで計画していた。

一方、表向きは相変わらず強気な辣腕弁護士パティだったが、自らが自殺へと追いやったライバル弁護士レイ・フィスクと部下エレンに対する罪悪感に人知れず悩まされていた。そんな彼女のもとへ、かつての知人ダニエル(ウィリアム・ハート)が助けを求めてくる。彼は大手エネルギー会社の不正をつかんだために脅迫されていたのだ。やがてダニエルの妻が殺害され、彼に協力することを決意したパティ。だが、事件の背後にはエネルギー業界はもとより、金融界や国家権力までをも巻き込む巨大な陰謀が張り巡らされていた…。

裏切りに次ぐ裏切り、罠に次ぐ罠。予測不可能な展開と衝撃的などんでん返しの連続で全米の話題をさらった『ダメージ』だが、その息つく暇もないサスペンスはこのシーズン2でも健在だ。さらに今回は主人公パティとエレンの新たな側面にもスポットを当てており、少しづつ立場が逆転していく二人のスリリングな駆け引きにドキドキさせられる。また、シーズン1では衝撃の結末を最初に明かし、過去と現在を交錯させながら、そこへ至るまでの過程を描いたわけだが、今回はクライマックスに関わる謎をはじめに提示した上で、時間軸を自由に行き来しながら、徐々に物語の全貌を明らかにしていく。その計算され尽くした巧みな語り口が実に見事だ。

シーズン1に引き続きエミー賞7部門にノミネートされ、見事にドラマ部門主演女優賞(グレン・クローズ)を獲得したシーズン2。そのグレン・クローズにローズ・バーン、テイト・ドノヴァンといったお馴染みのレギュラー・キャストに加え、今回はウィリアム・ハートにマーシャ・ゲイ・ハーデンという2大オスカー俳優が新たに参加。そのほか脇の小さな役に至るまでベテラン名優を配しており、豪華役者陣による重厚な演技を存分に堪能できるのも魅力。ミステリー・ファン必見の傑作だ。

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