パティ・ヒューズ(グレン・クローズ)の運転する車に何者かの車が激突する。茫然自失のパティ。しかも相手の運転席はもぬけの殻だった。だが、その後の警察の調べでトム・シェイズ(テイト・ドノヴァン)の所有する車であることが判明。さらに、捜査の過程でエレン・パーソンズ(ローズ・バーン)の血だらけになったハンドバッグと、ある人物の無残な死体が発見される。
その半年前、実業家ルイス・トビン(レン・キャリオウ)によるウォール街史上最悪の詐欺事件が世間の話題をさらっていた。管財人に選ばれた弁護士パティは被害者たちの損失を補てんするため、事務所の共同経営者に昇格したトムと共にトビン一家の隠し財産を調べ始める。一方、パティと決別したエレンは検事局で働いていたが、奇しくも同じ詐欺事件を担当することに。一筋縄ではいかないパティを強く警戒しながらも、事件の全容解明のためにエレンは彼女と手を組もうとする。果たして、ルイス・トビンとその家族には本当に隠し財産があるのか?そもそも、詐欺事件は家族ぐるみの犯行ではないのか?お互いの才能や立場を利用しつつ、奇妙な協力関係を結んで事件の真相を追うパティとエレン。しかし、トビン一家を取り巻く嘘と秘密の世界は、彼女たちの想像を遥かに超えるほど深いものだった…。
虚栄と野心、陰謀と裏切りの渦巻く非情な訴訟の世界を衝撃的に描き、シーズンを重ねるごとに高い評価を得ている人気ドラマ『ダメージ』。このシーズン3ではシリーズの原点へと立ち戻り、ある重要人物の死というショッキングなクライマックスを冒頭で視聴者に突きつける。そして、過去と現在の時間軸を自由に行き来しながら、そこへ至るまでの過程と驚くべき真相を明かしていくのだ。全く先の読めないスリリングな展開はまさに息をつく暇もないほど。今や対等な立場となったパティとエレンの、お互いの腹の中を探り合いながらの駆け引きも見応えがある。
さらに、今シーズンの重要なテーマとなるのが“家族”。パティやエレン、トムも含めて登場人物の誰もが、血の繋がりの有無に関係なく愛する家族を守るために究極の選択を迫られる。家族のためなら何をしても構わないのか?苦悩と葛藤の末に許される一線を越えてしまった結果、その負の連鎖が次々と悲劇を生み出していく。法律サスペンスの枠を超えた重厚な人間ドラマにも注目したい。
また、グレン・クローズ、ローズ・バーン、テッド・ダンソンという最強のレギュラー・キャストに加え、マーティン・ショートやリリー・トムリン、キース・キャラダイン、キャンベル・スコットといったハリウッドのベテラン名優を配した豪華なゲスト陣も今回の大きな見どころ。テッド・ダンソン扮するアーサー・フロビシャーもシーズン中盤で復活し、エレンの恋人デヴィッドの殺害事件に新たな展開がもたらされる。また、『ツイン・ピークス』のメッチェン・アミックや『24』のサラ・ウィンターなど、海外ドラマ・ファンにはお馴染みのスターが随所に登場するのも嬉しい。
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