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LaLa 女性外来スペシャル

「LaLa女性外来スペシャル」第5弾は、08年に放送した “乳がん”に罹患した女性を追ったドキュメンタリーの続編です。乳がんと正面から向き合い、その自分を見つめ続け 09年7月に永眠された川村カオリさん。その美しく 強く 澄んだ 生き方と、残してくださったメッセージを深く受け止め、続編は「再発」「転移」をテーマに、「彼女たちの選択」に迫ります。

2009年 日本

番組で紹介している 乳がんの治療の 新しい視点

東京共済病院
高野 利実先生

【腫瘍内科】
初発の“乳がん”で まず、手術を受けると、その後も手術をした「乳腺外科」で経過を診ていく、治療をしていく、というのが日本の主流のやり方でした。また、総合病院や大学病院などは、急性期を優先する体制のため、「再発」の“乳がん”患者を受け入れないケースが多い、という現状もあります。

そこで、今、増えつつあるのが「腫瘍内科」という治療の分野です。
「転移」の“乳がん”では、がんは全身におよんでいくため、ひとつひとつの臓器を横断的に診断、薬物療法を行っていくことが必要です。
「腫瘍内科」の医師は、薬物療法に豊富な知識を持っていて、内科医の立場から、患者とじっくり向き合い、患者とよく話をすることを大切にしています。
まさに、「再発」「転移」を前に、人生の目標や価値観を失いかけてしまった患者さんのための、新しい診療といえるでしょう。
選択はひとつではなく、抗がん剤から緩和ケアまで、全ては医師たちの知識と支え、患者さんとの間で、相互が納得のいく形で進められていきます。

認定遺伝カウンセラー(米国・日本) 田村智英子先生

木場公園クリニック
認定遺伝カウンセラー(米国・日本)
田村智英子先生

【遺伝性乳がん】
“乳がん”は遺伝の病気なのでは?なんとなくぼんやりと、不確実なイメージや情報で不安になったりしていませんか?
研究で分かってきたこと。
それは、遺伝的に“乳がん”になりやすい体質をもっている人は 全体の5〜10%であり、9割は遺伝に関係なく誰でもなる可能性のある病気だ、ということです。
ただ、遺伝的にリスクが高いことがわかれば、定期検診をしっかり受け早期発見治療に努めることが、他の人よりも更に重要になってきます。
遺伝的な体質の可能性については、専門家の判断が必要です。
最近は、遺伝子検査も利用できるようになってきました。
自分は、「遺伝的に乳がんを発症するリスクが高い体質なのか?」きちんと知ることで、命を失わないための、他の選択肢も生まれてきます。

しかし、遺伝子検査への考えや心の持ち方はみな様々です。また、検査を受けて 自分が「乳がんのリスクが高い体質である」といわれたら・・・。
「遺伝性の乳がん」を考えるスタートから、患者さんとともに考え、心のケアをしていくのが、「遺伝カウンセラー」です。患者の精神面を強く支えつつ、患者の強さも認めて信じて付き合っていく・・・。深い能力と、人間としての力が求められますが、乳がん治療の新しい視点のひとつ「遺伝性乳がん」を考えていく上で なくてはならない仕事といえるでしょう。

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