白華の姫~失われた記憶と3つの愛~#41
白華の姫~失われた記憶と3つの愛~#41
羅家軍の軍営で羅橋(らきょう)将軍と兵らが殺された。白髪妖婦の仕業と見せかけて容楽を陥れる陰謀であるのは間違いないが、証拠はつかめない。王府の外では容楽が人の血を吸う白髪妖婦で、黎王と不義密通をした北臨の将軍夫人だという噂が盛んにささやかれている。そして王府の中でも見えない思惑が進行しつつあった。北境では苻鴛がかつての苻皇后として皇宮に収まっていた。傅チュウは苻鴛を皇太后とする冊封(さくほう)を急ごうとするが、楊惟の猛反対を受ける。